ベンチャー企業の転職で失敗しないためにチェックすること

ベンチャー転職




セオリーズ
 私は、今まで大手企業からベンチャー企業まで7回以上、転職してきました。その経験をもとに今回は、ベンチャー企業に転職する際に気を付けたいことをまとめました。

目次

  • ベンチャー企業の種類にも色々なステージがある
  • ベンチャー企業へ転職のメリット・デメリットを知る
    • ベンチャー企業への転職のメリット
    • ベンチャー企業への転職のデメリット
  • ベンチャー企業にはこんな人材が向いている
  • 失敗しないためのチェックポイント

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ベンチャー企業の種類にも色々なステージがある

ベンチャー企業といっても、ほんとに立ち上がったばかりの会社から、すでに20年くらい事業を運営しているのにベンチャーと呼んでいる企業まで様々あります。

事業内容・財務状況など調べる必要な項目は多々ありますが、
ここでは、ベンチャー企業がどの成長段階にあるかを確認しましょう。

企業の成長ステージは以下の4つに分けれれます。

・シードステージ: 事業を立ち上げる準備段階
 起業家のように事業を0から組み立てるやりがいがありますので、
 将来起業をめざしている方には、事業の立ち上げの貴重な経験が積めて良い。

・アーリーステージ: 事業立ち上げから軌道に乗るまでの段階
 事業を0⇒1にしていくステージのため、仕組み構築とマーケティングを同時並行で
 進めてマネタイズしていかなくてはならず、「やりがいと大変さ」はとてもあります。

・エクスパンションステージ: サービスの認知が広がり成長し始めている状態

・レイターステージ: 黒字化に成功し、投資や上場が視野に入る段階

私は、一度大手企業から老舗化粧品メーカーのベンチャー企業に転職した経験がありますが、
実際に働き始めて、大企業で働くこと、ベンチャー企業で働くことそれぞれのメリット・デメリットをとても痛感しました。

どちらも良い面悪い面があるため、どちらが良いとは言えませんが、
できる限り、事前にその会社の状況を把握しておくことがとてもとても大切であると思います。

ベンチャー企業への転職のメリット

①社員一人一人には大きな裁量と責任が与えられる点で、やりがいが大きい

 この裁量がベンチャーで働く一番のメリットだと私は思います。
 裁量与えられると、実績・経験を得ることができるため、
 その実績・経験が、必ず次のステージの武器になります!


 ベンチャー企業は、体制が十分に整っている場合が少なく、
 一人一人に掛かる裁量と責任が大きくなるため、大企業ではよく感じるような
 歯車感がありません。大企業ではどうしても規模・体制が大きいため、関わるミッションが
大きい反面、1つのパーツとしての役割を担う場合が多く、そのように感じるのだと思います。

ベンチャー企業の場合、1の事業を3・5・10にする醍醐味がある
大企業の場合、100の事業を0.0001に貢献する歯車感はあります。

デメリットでもお話しますが、この裁量というのが厄介で、企業によっては、
法外なミッションを課せられる場合もありますので、面接などで、企業が目指すもの、自分の役割について詳しく聞いた方が良いです。

②経営に近い視点で働ける

ベンチャー企業では、組織が小さいこともあり、社長・経営陣との距離も近く
同じ視点で仕事をする場面が多いです。

経営者の考え・働き方を身近に感じることができ、自分の意見なども
介さずに伝えることができるため、経営者の立場で仕事をする意気込みで
仕事をすると大きな経験につながります。

③起業に近い経験が得られる

シード・アーリーステージのベンチャー企業では、0から1を生み出すための
組織作り・ビジネスプランを計画・実行していかなければなりませんので、
自ずと、起業に近いシチュエーションで仕事をすることができます。

④同じ方向を向いたメンバーと仕事ができる

大企業だと、様々なミッション・タスクを抱えているため、必ずしもみんなが
同じ方向を向いて仕事をしていることは少ないですが、

ベンチャー企業の場合は、1つの事業・1つの組織で仕事をしていることが多いため、
みんなが同じ目標・方向を向いて仕事をすることができ、
仕事もしやすい一面があります。

ベンチャー企業への転職のデメリット

①裁量が大きい反面、責任が大きい

裁量が大きいことは良いことですが、それに合わせて責任も大きくなります。

ベンチャー企業では、より自立的に仕事をすることが求められますので、
一人ひとりに対する責任は大きいです。

あるあるの事例として、
既存のビジネスモデルでは頭打ちのため、これからはデジタルを活用しようと
漠然とした期待感をもっている経営者が多いため、
ECの売上を3倍にしようとか平気で言ってきます。そう簡単には無理ですからと
いう葛藤が頻発します。

②人・もの・お金の制約が大きい

ベンチャー企業では、何か新しいことをやる場合でもマーケティングを強化しようとしても
どんなに良いプランがあっても、体制・お金などの資本が少なく、

ドラスティックなアクションを起こすことが難しい。
結果としてまずはできることから始めるという流れで、なかなか事業が
改善・グロースしないことが多いと思います。

③経営者・オーナーの意向が強い

こちらもベンチャー企業に入ったら苦労する点です。

既存の組織のルールや社風はオーナーの意向が反映されている場合が多く、
それを変えていくというのは、大変な試みになります。

私もオーナー企業にいたときは、大変苦労しました。
デジタルの仕事をしていましたが、経営者は全くデジタルの事はわからず、
トンチンカンな指示に常に惑わせれることになります。

④事業倒産リスク

こちらは一般的に大企業と比較して、資本も少なく、
事業の多角化が進んでいないため、市場の変化によって、収支が悪化する場合が多く。

例えば、化粧品メーカーが、1つのブランドを製造・販売していた場合、
同じようなコンセプトの化粧品が出てきたり、
1つの販売代理店に依存していて、そことの契約が終了してしまったり
1つの事象によって、経営に大きく影響することがあります。

ベンチャー企業にはこんな人材が向いている

●意思決定・行動力がある
ベンチャー企業に事業全体のスピードが速く、経営の意思決定も早いですので、
現場で仕事をするメンバーにも意思決定の速さ・行動力が求められます。

●マルチタスクの業務遂行・管理スキル
ベンチャー企業では、大企業のように組織・仕事の役割分担が明確に分かれていない場合が
多く、ひとつの仕事をじっくりと行うというよりも、複数の仕事を並行して行うことが多いため
マルチタスクの業務遂行・管理スキルがある人が求められます。

●現場主義
もしあなたが管理職であっても、ベンチャー企業では、プレイングマネージャーとして
現場で業務を行うことが求められます。
限られたメンバーで事業成長のために業務を行う必要があるため、
管理よりも現場力が求められます。

●成長志向
ベンチャー企業では、成長段階のステージにいる企業が多いため、
経営者を筆頭に、成長しようと邁進していますので、自己の成長と共に
事業の成長を目指せる方が求められます。

●ストレス耐性
良くも悪くも組織が整っていない場合が多いため、組織の構築から
事業推進までやることは盛沢山です。
自ずとストレスも多くなりますので、ストレス耐性が大切です。

失敗しないためのチェックポイント

①まずは、ベンチャー企業に入ってどんなことがやりたいのか、
求める環境・条件を明確にするために整理する。


②事前にできる限りの情報を取得して検討する。
経験上、転職エージェントに聞いても、求人の募集要項をみても
会社の実態はわからないものです。

転職の口コミサイトで、過去に働いていた方の口コミを確認したり、
ネットで事業内容や直近の事業展開を確認したり、
転職エージェントに面接では聞きにくい内容をヒアリングしたり
事前にできるだけ、額面ではなく実態に近い情報を収集することがとても大切です。

③ベンチャー企業に求められている特性に合っているかどうか
前の項目で説明した、ベンチャー企業に求められている特性を見て
成長志向だったり、マルチタスク・行動力が自分に合っているかどうか
確認するのも重要です。
こちらは、各企業によって特性も異なると思いますので、
事前に調査して、その企業の特性に自分があっているか確認します。

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2021.02.02